男性乳癌も1%の確率で発症!

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 死亡原因のトップは癌んです。

 また医学の進歩も日進月歩と言えるのではないのでしょうか。

癌のは発症から5年以上の生存者が増えてきたのも確かです。

むしろ、病気との戦いとともに労働の社会復帰も社会問題となるくらいに

共に生きる生活スタイルの確立が政府とともに治療しながら労働のできる条件整備も

書かせられないところまで来ています。

男性乳がんは、乳房の組織の中に悪性(がん)細胞ができる疾患です。

乳がんは男性にも発生します。乳がんはあらゆる年齢の男性に発生しますが、通常は60〜70歳

の男性に発見されます。男性乳がんの症例数は乳がん症例全体の1%にも及びません。

男性に発生する乳がんとしては以下の種類のものが挙げられます:

浸潤性乳管がん:乳房内の乳管の内面を覆う細胞層から発生するがんで、さらにその層を越えて

拡がっていくもの。男性乳がんの大半はこの種類です。

非浸潤性乳管がん:乳管の内面を覆う層に異常な細胞が発生したもので、乳管内がんとも呼ばれ

る。

炎症性乳がん:乳房が赤く腫れあがって熱感が生じてくるという特徴をもつもの。

乳頭のパジェット病:乳頭の下の乳管から発生して乳頭の表面上まで増殖してくる腫瘍。 

女性の乳がんには非浸潤性小葉がん(葉という乳腺区域の1つに異常な細胞が発生する疾患)と

いう種類もありますが、これが男性に発生したという報告は未だありません。

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男性の乳房の解剖図:乳頭、乳輪、脂肪組織、乳管を示す解剖図。周辺のリンパ節、肋骨、筋肉

も示されています。

男性の乳がんのリスクを高める要因に、放射線への曝露や体内のエストロゲン(薬剤詳細へ)量

の増大、乳がんの家族歴などがあります。 

疾患が発生する危険性を増大させるものは全てリスク因子と呼ばれます。リスク因子を持ってい

れば必ずがんになるというわけではありませんし、リスク因子を持っていなければがんになら

ないというわけでもありません。リスクについて不安がある場合は、担当の医師にご相談くだ

さい。男性における乳がんのリスク因子には以下のものがあります:

放射線に曝されること。

体内のエストロゲン量の増大に関連する疾患(肝臓疾患である肝硬変や遺伝性疾患であるクライ

ンフェルター症候群など)があること。

乳がんにかかったことのある女性近親者が数人いること(特にその近親者が変異したBRCA2遺伝

子をもつ場合)。

男性乳がんの一部には、遺伝によって親から受け継がれた変異遺伝子がその原因となっているも

のも含まれます。

細胞の内部には遺伝子が格納されていますが、そこには両親から受け継いだ遺伝情報が保持され

ています。乳がん全体の約5〜10%は遺伝性の乳がんが占めています。乳がんと関係のある突然

変異遺伝子には、特定の民族集団に多く認められるものもあります。  遺伝子に乳がんに関

係する突然変異がある男性では、乳がんのリスクが高くなります。

突然変異遺伝子を検出(発見)できる検査がいくつかあります。このような遺伝子検査は、がん

の発生リスクが高い家系の人に対して時折実施されています。詳しい情報については以下のPDQ

の要約をご覧ください:

乳がんおよび婦人科がんの遺伝学

乳がんの予防

乳がんのスクリーニング

乳がんの男性では、触って分かるほどのしこりができるのが通常です。

しこりなどの徴候は、男性乳がんやその他の病態により引き起こされます。乳房に変化がみられ

る場合は、医師の診察を受けてください。

男性における乳がんの発見と診断には、乳房を調べる検査法が用いられます。

以下のような検査法や手技が用いられます:

身体診察と病歴聴取:しこりなどの通常みられない疾患の徴候に注

意しながら、総体的に身体を調べる診察法。患者さんの健康習慣、過去の病歴、治療歴なども調

べます。

臨床的乳房検査(CBE):医師またはその他の医療専門家が実施する

乳房の検査法。医師が乳房とわきの下の触診を入念に行って、しこりなどの異常がないかを調べ

ます。  

超音波検査:高エネルギーの音波(超音波)を内部の組織や臓器に

反射させ、それによって生じたエコーを利用する検査法。このエコーを基にソノグラムと呼ばれ

る身体組織の画像が描出されます。この画像は後で見られるように印刷することもできます。

MRI(磁気共鳴画像法):磁気、電波、コンピュータを用いて、体内

領域の精細な連続画像を作成する検査法。この検査法は核磁気共鳴画像法(NMRI)とも呼ばれ

ます。

血液生化学検査  :採取した血液を調べて、

体内の臓器や組織から血液中に放出される特定の物質の濃度を測定する検査法。ある物質で異常

な値(正常値よりも高い値や低い値)が出るということは、疾患の徴候である可能性がありま

す。

生検  :細胞や組織を採取する手技のことで

、採取されたサンプルは病理医によって顕微鏡で観察され、がんの徴候がないか調べられます。

生検方法には以下のものがあります:

穿刺吸引生検  (FNA生検)

:細い針を用いて組織または体液を採取する。

コア生検  :太い針を用い

て組織を採取する。

摘出生検  :しこりの組織

全体を摘出する。

ここでがんが発見された場合は、検査を行ってがん細胞が調べられます。

最善の治療法は、これらの検査結果に基づいて決定されます。これらの検査から以下の情報が得

られます:

がんが増殖する場合の速さ。

がんが体全体に拡がる可能性。

特定の治療法の有効性。

がんが再発する(再び現れる)可能性。

検査には以下のものがあります:

エストロゲン受容体検査とプロゲステロン受容体検査 

:がん組織の中に含まれる、エストロゲン(薬剤詳細へ)とプロゲステロン(それぞ

れホルモンの一種)に対する受容体の量を測定する検査法。乳房内にがんが発見されると、腫

瘍から採取した組織を検査室で調べて、エストロゲン(薬剤詳細へ)やプロゲステロンによっ

てがんの増殖に変化が起きるかどうかを明らかにします。この検査の結果から、ホルモン療法

でがんの増殖を阻止できるかどうかが判断できます。

HER2検査:がん組織中のHER2の量を測定する検査法。HER2とは増殖

因子という蛋白の一種で、細胞に増殖の指令を伝えるという働きを担っています。   がんが

できると、その細胞はこの蛋白を過剰に生産するようになり、それによってさらに多くのがん

細胞が増殖していきます。乳房にがんが発見されると、腫瘍から採取した組織を検査室で調べ

て、細胞中にこのHER2が過剰に存在していないかを明らかにします。この検査の結果から、モ

クローナル抗体療法でがんの増殖を阻止できるかどうかが判断できます。

乳がんの男性の生存率は、乳がんの女性の生存率とほぼ同等です。

診断時の病期が同じであれば、乳がんの男性の生存率は、乳がんの女性の生存率とほぼ同等です

。しかしながら男性の乳がんでは、診断時にすでに進行している場合が多くなっています。診

断時の病期が進行しているほど、治癒の可能性はより低くなってきます。

     

男性も「乳がん」発症 患者も情報も少なく、特有の悩み

女性ではがんの中で最も多い乳がんが男性にも発症することはあまり知られていない。女性に比

べて患者がとても少なく、がんの発見が遅れることもあるという。NPO法人キャンサーネッ

トジャパン(東京)は、特有の悩みを語り合う患者の交流会を開いて、孤立しがちな患者の支

援とこの病気への理解を広める活動を始めた。

◆受診遅れがち?

日本乳癌(がん)学会の登録によると、平成27年に新たに乳がんと診断された患者は8万7千

人余り。このうち男性は1%未満の560人だ。

国立がん研究センター中央病院乳腺・腫瘍内科の下村昭彦医師は「家族歴などの遺伝的要因や年

齢、肥満などがリスク因子となると考えられています」と話す。

男性が乳がんに気付くきっかけのほとんどは乳頭直下の「しこり」。乳の形に左右差が生じるこ

ともある。乳がんを日頃から意識する女性と違い、男性は病気が進んでから受診する人が多い

といわれる。下村医師は「知られていないことが受診の遅れにつながるのでは」と懸念する。

下村医師によると、男性乳がんだけを対象とした治療は開発されていないため、女性に準じて治

療される。手術が可能ならがんを切除し、手術後は抗がん剤放射線治療などを組み合わせて

再発を防ぐ。

◆同病者とは初対面

キャンサーネットジャパンは近年、「男性乳がん患者が同病の人に会う機会がない」との相談が

増えた。このため、患者が集まって気さくに話ができる「メンズBC」(BCは乳がんの英語

の頭文字)を企画。第1回を今年1月に開いた。

初回参加者は3人。いずれも同病の人と会うのは初めてで「インターネットを含めて情報が少な

い」「乳がんと言うと必ず驚かれる、聞き返される」など口々に悩みを話し合った。講師とな

った下村医師は「患者のコミュニティーがなく、女性患者なら待合室で話す程度の情報も得ら

れていない」と感じたという。

埼玉県の病院職員の男性(50)は4年前、大腸がんの手術の後でほかに異常がないか検査を受

けた際に、左胸に乳がんが見つかった。

男性は、経験談や治療法の情報が乏しいことに驚いたという。「男性は女性と違い、入院中に患

者同士の会話も少ない」と話す。今では女性主体の患者会にも参加するようになったが、マン

モグラフィー(乳房エックス線撮影)検査室を出た際に感じた、居合わせた女性の「えっ」と

いう視線が忘れられないという。

◆次回は4月開催

埼玉県川口市の町田亮二さん(64)は59歳で発症。左胸に約2センチのしこりができ、かか

りつけの医師に相談すると、触診後すぐ「大病院で検査を受けて」と勧められた。

診断された乳がんの病期は既にステージ3Bまで進行していた。「しこりができて間がなく、早

期がんだと思っていたのでショックでした」

手術と抗がん剤で今のところ再発はないが、手足のしびれと冷えが強く、家でも手袋が外せない

。女性より副作用が強いのかと思うものの、ほかの患者の情報がないので分からない。「男性

乳がんを知ってもらい、国にも研究を進めてほしいと考えて取材に応じました」と言う町田さ

ん。「多くの患者は孤立し、引きこもっているのではないか」と心配する。

キャンサーネットジャパンは、次回4月14日に開く第2回への出席者を募集中だ。今後、ソー

シャルネットワークなどを活用して、病気についての情報提供も進めたいとしている。参加申

し込み、問い合わせは同会ウェブサイトか、(電)03・5840・6072まで。

新型がん治療薬「オプジーボ」、24%値下げ 4月から27万8千円に

厚生労働省は5日、高額な新型がん治療薬「オプジーボ」の薬価を4月から約27万8千円(1

00ミリグラム1瓶)に引き下げると発表した。現行の約36万5千円から24%減。薬価見

直しのルールが同月から変更されることが影響した。

オプジーボは一部の皮膚がんを対象に2014年9月に保険適用され、その後、肺がんへの効能

追加で対象患者が大幅に拡大。医療保険財政を圧迫するとの指摘を受け、厚労省は昨年2月、

通常の改定時期を待たずに当初の薬価約73万円を半額に引き下げた。今回の薬価改定により

、保険適用時と比べ60%超の値下げとなる。

国が定める薬価は、原則2年に1度の診療報酬改定時に、実勢価格に合わせて見直す仕組み。今

回の値下げは、薬の使用法や使用量が途中で変わった場合の薬価見直しルールの変更や、海外

での販売価格、費用対効果などを考慮した。