企業倫理が問われる新幹線受注課題??

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 新幹線は日本の技術の象徴とも言われ

その信頼度は絶大でもありこの神話が川重の不正により

大きく損なわれることになった。

その製品の 納入時における監査の問題も大きく指摘されるべきである。

 今までも大手における製造業の買い残不正は防げなかった原因検証は

今までもされてこなかったのかと

その製品に対する監査家庭にも問題提起がなされるべきである。

大手企業の信頼性が緩み切っている体勢からも

その考慮が求められる。

 このたびの川重の責任はかなり重い。

受注の契約解除も視野にあってほしい。

 今まで、このような不正が横行していることに対するチェック体制を

見直す体制も不可欠で企業責任ももっともっと厳しい決断が求められるべきである。

不正が見つからないことに対する企業戦略にもギアーチェンジされたいものである。

監査の甘さもみぬがれていたのではないのか?

川重においては以前からこのような不正が繰り返されていたとのことも言われています。

 甘すぎた監査体制の早急な見直しが求められます。

命がかかわる問題の軽視は許されるべきではありません。

監査の反省がなかったことは非常に残念です。

日本の企業モラルが問われる事態化と思えてなりません。

昨年12月に運行中の博多発東京行き新幹線「のぞみ34号」(N700系)の台車に破断寸前

の亀裂が見つかった問題で、JR西日本は28日、川崎重工業が平成19年に台車を製造した

際、鋼材を削り過ぎて強度に問題が生じ、「疲労破壊」が起きたのが原因と考えられるとする

調査結果を発表した。問題となった台車枠の厚さは最も薄い箇所で設計基準の7ミリより2・

3ミリも薄い4・7ミリだった。また削り過ぎによって鋼材の厚さが設計基準に満たないもの

が、ほかに100台あることも判明。JR西は今後、台車を順次取り換えるという。

 調査結果によると、亀裂が見つかった台車枠は、厚さ8ミリの鋼材を折り曲げて作っていた。

川崎重工業は、その台車枠に車軸を介する「軸バネ座」という部品を溶接する際に、両方の部

材の接着面が平らになるように台車枠の鋼材を削る作業を施していたというが、強度が不足す

る恐れがあるとして本来、禁止された作業だった。

 JR西によると、台車枠の厚さは加工後は7ミリ以上必要としており、問題となった台車枠の

最も薄い箇所はこの基準よりも2・3ミリ薄い4・7ミリだった。また、問題の台車枠には追

加の溶接も施されており、製造時点で傷が生じていたと推測されることも分かった。

     アサヒコムより。

「のぞみ」亀裂 安全確保を最優先に (3月2日)

安全の根幹にかかわる製造ミスだ。点検体制見直しや他の車両の安全確保が必要である。

新幹線「のぞみ34号」が昨年12月、異音や異臭を検知していながら約3時間運行を続けた問

題で、JR西日本は亀裂のあった台車枠が、設計基準より薄く削られていたとする調査結果を

発表した。

台車は車体を支え、枠は強度を高める重要な部材だ。

メーカーの川崎重工が、設計基準では厚さ7ミリ以上いる枠の底面を4・7ミリまで削っていた

。溶接する別の部材とのすき間を調整しようとした現場の判断だった。これが強度に影響し、

亀裂が広がったという。

新幹線部品の製造現場なのに、現場判断で設計以下に削ったことは驚きだ。

川重によると、作業指導票には「外枠を削ってはいけない」とあるという。その不徹底の責任は

管理部門にもあろう。

設計と製造の社員間で、意思疎通はできているか。重要部品を製造する認識と責任感はあったか

。川重はメーカーとしての姿勢を根本から正すべきだ。

検査体制も見直す必要がある。川重によると、7ミリ未満まで削ることは想定外のため、外枠の

厚さは納品前の検査項目になかったという。製品が設計通りかチェックできる仕組みを、速や

かに確立してほしい。

このところ製造業大手の不祥事が相次ぐ。「ものづくり日本」の信頼に関わるミスがまた明らか

になったのは残念だ。

不安が拭えないのは、厚さに不備のある川重製の台車はJR西、東海に計147台納入、一部運

行を続けていることだ。

JR西は超音波を用いた検査で亀裂の兆候がないと確かめられたとしている。だが、のぞみ34

号の場合、最初の亀裂がいつ、なぜ生じたのか未解明のままである。JR西は亀裂の発生から

「相当時間が経過」していた、という。大切なのは朝の運行時など日々の点検を通じ、安全確

認を徹底することだ。

東海道だけで1日に約300本が運行する新幹線は、正確な発着時刻や本数の多さといった利便

性が売りものだ。ダイヤへの影響を避け、走行を優先させることは許されない。

両社は厚さに不備のあった台車の交換を進めている。それは当然だが、異変の兆候があれば躊躇

(ちゅうちょ)なく止めるべきだ。

国の運輸安全委員会は今回の亀裂を新幹線初の「重大インシデント」とし、調査を進めている。

再発防止のためにも原因の特定や亀裂が広がったメカニズムの解明に努めてほしい。