ナイゼリア女学生90人誘拐。

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 国際情勢も不安定要素の国々が山積しています。

 日本はなんと幸せな国であろうと自覚させられます。

 賞味期限の過ぎた食品は何の抵抗もなく捨てられていきます。

恵方巻だってどれほど廃棄されたことでしょう。

 ナイゼリアの情報は油田豊かな国としての知識はありますが

テロ組織がいつもはびこっているなんてあまり考えませんよね。

3年前に200人以上の女学生が集団で誘拐されたニュースは記憶にあります。

今回は90人もの女学生が誘拐されました。

これも過激派組織「ハラブ」の存在があるのではと言われています。

ハラブ組織は少女を誘拐し、これらを洗脳し

少女らをゲリラ人間に仕上げていきます。

ナイゼリアにおいて優秀な少女たちを、たちまち

ゲリラ思想にといとも簡単に洗脳していきます。

いや、生きるための洗脳手段であるのでしょう。

ですからこれらの人が解放されても、以前の少女ではなくなっているのです。

 このような現実がこの世の中においていまだはびこっていることの事実だけは知りたく思って

います。

 日本にある幸せ、さらにこれから繰り広げられる政府による脅威にだけは

関心だけは持ち続けていたく思います。

   ナイゼリアの引用文です。

西アフリカのナイジェリアを拠点に、テロや襲撃を繰り返すイスラム過激派組織「ボコ・ハラム

」。

2014年、地元の女子生徒200人以上を連れ去り、世界に衝撃が広がりました。

事件から3年余りたった先月(5月)。

突然、連れ去られた女子生徒のうち82人が、ボコ・ハラムの幹部と引き換えに解放されまし

た。

しかし、今も100人以上がボコ・ハラムに捕らわれたまま。

解放された少女たちの苦難も続いています。

残忍なテロを繰り返す、ボコ・ハラム

現地からの最新報告です。

花澤

「先月、少女の解放と引き換えに、政府に捕らわれていた幹部たちを釈放させたボコ・ハラム

新たな動きの背景に何があるのでしょうか。」

増井

「まずは、ボコ・ハラムとは、どのような組織なのか。

松岡さん、お願いします。」

松岡

ボコ・ハラムが拠点としているナイジェリアは、国民の半数がイスラム教徒で、4割がキリ

スト教徒です。

人口はアフリカ最大の1億8,000万余り。

石油の生産量も豊富で、アフリカ有数の経済大国です。

一方で、深刻化しているのが、貧富の格差。

南部が石油の富で開発が進んでいるのに対して、取り残された北部は多くの貧しいイスラム

徒が暮らしています。

ボコ・ハラムは2002年、北部で結成され、格差に不満を募らせる若者などの支持を集め、

勢力を拡大しました。

ボコ・ハラムの『ボコ』は西洋の教育、『ハラム』は罪。

『西洋式の教育は罪』の意味で、欧米文化と資本主義を否定し、厳格なイスラム法に基づく社

会の樹立を目指すと主張しています。

ボコ・ハラムは女性に教育は必要ないとして地元の学校を次々に破壊。

さらに、過激派組織ISに忠誠を誓い、女性や子どもたちを誘拐し、自爆テロをさせています。

国連は、去年12月までの4年間に3,900人の子どもがボコ・ハラムによって殺害され、

7,300人の子どもが重傷を負ったとしています。」

増井

ボコ・ハラムの新たな動き。

そして、被害に遭った少女や家族の現状を取材しました。」

ナイジェリア現地報告 ボコ・ハラムは今

リポート:味田村太郎(ヨハネスブルク支局)

抱き合って喜ぶ人たち。

ナイジェリアで先月、ボコ・ハラムに捕らわれていた女子生徒と家族が再会を果たしました。

3年前、女子校の寮から連れ去られた200人以上の少女うち、82人が解放されたのです。

父親

「娘と会えてどれだけうれしいか。

言葉で言い尽くせません。」

しかし、生徒たちの解放と引き換えに、政府に拘束されていたボコ・ハラムの幹部5人が釈放さ

れました。

その直後に、ボコ・ハラムは新たな映像を公開。

釈放されたボコ・ハラム幹部

「誰も我々を止められない。

首都を爆破する。」

釈放された幹部が、過激な言葉で挑発していました。

さらには、今回解放されなかった女子生徒たちとみられる姿も映し出されていました。

戦闘員

「名前は何だ?」

少女

「メイダ・ヤクブです。」

戦闘員

「どこの出身だ?」

少女

「チボックです。」

手には自動小銃を抱え、顔をベールで隠しています。

生徒たちは、すでに洗脳されたか、ボコ・ハラムを支持する発言をするよう脅されていたとみ

られます。

戦闘員

「彼女たちは、家に帰りたくないそうだ。」

少女

「その理由は両親がイスラム教を信じていないからです。」

「戦闘員との結婚も自分の意思だ」とさえ、話していました。

戦闘員

「結婚を強制されたことはあるか?」

少女

「強制はされません。

結婚は自分の意思でします。」

テロや襲撃を活発化させている、ボコ・ハラム

背景にあるのが、ナイジェリア政府軍による制圧作戦です。

これまでにボコ・ハラムは多くの支配地域を失いました。

1万5,000人以上いるとされていた戦闘員も、現在では5,000人ほどに減ったとされ

ています。

追いつめられる中、ボコ・ハラムは、多くの市民が集まるソフトターゲットを狙ったテロを激

化させています。

子どもを使った自爆テロは今年(2017年)に入って4月までに27件と、去年の同じ時期

と比べて3倍のペースに上っています。

こうした中、懸念されるているのが、ボコ・ハラムに誘拐された少女たちです。

連れ去られた200人余りの女子生徒のうち、100人以上の少女が今も捕らわれています。

娘を連れ去られたままの家族が取材に応じてくれました。

母親のレベッカさんです。

長女のセーラさんは、今回解放された女子生徒たちの中に含まれていませんでした。

母親 レベッカさん

「テレビでは子どもと再会した親たちが喜んでいました。

私にもそんな日が来るのか、わかりません。」

父親 サミュエルさん

「いつも娘ことばかり考えています。」

勉強熱心で、将来は医者になるという夢を描いていたというセーラさん。

今も居場所すらわかっていません。

母親 レベッカさん

「毎日、娘のことを思って泣いています。

いつか戻ってきてほしいと祈り続けることしかできません。」

また、解放されても、少女たちが心身に負った傷を癒やすのは簡単なことではありません。

先月解放された女子生徒の1人は、片足を失っていました。

これまでに解放された少女の中には、過激な思想に洗脳されているのではと周囲から疑われ、

偏見や差別を受けたという人もいます。

解放された少女

「“お前はボコ・ハラムの女だから近づくな”と言われ、いろいろな人に殴られました。

誰も助けてくれないし、皆が私のことを嫌っています。」

ボコ・ハラムに対する人々の怒りや恨みが深まる中、誘拐された少女たちは厳しい状況に追い込

まれています。

ユニセフ ナイジェリア事務所 パニラ・アイロンサイド副代表

「身の安全を守るため、身元を隠して、親と離れて暮らさざるをえない子もいます。

過激派組織に連れ去られた子どもが、元の生活を取り戻すのはとても難しいのです。」

残る少女たちの救出は?

増井

「現地で取材した、ヨハネスブルク支局の味田村支局長に聞きます。

今も娘の帰りを待ち続けている両親たちのことを考えますと、本当に切ないですよね。

今回、82人の少女を解放するために、ナイジェリア政府は、ボコ・ハラムの幹部5人を釈放

しましたが、残りの生徒達を救出するために、今後、交渉をどう進めていくつもりなのでしょ

うか?」

味田村太郎支局長(ヨハネスブルク支局)

「ナイジェリア政府は、引き続き、ボコ・ハラムの壊滅を目指して軍事作戦を続ける一方で、

残りの女子生徒たちの解放に向けて、交渉を続ける方針です。

懸念されるのは、勢力が弱体化したボコ・ハラムが少女たちを人質として、最大限に利用しよ

うとして、様々な取引の道具に使おうとすることなんです。

また、政府軍がボコ・ハラムに対する空爆など、軍事作戦を強める中で、少女たちを含めた人

質の女性や子どもたちが戦闘に巻き込まれる、そうした恐れも懸念されています。

これまでも政府軍側には、ボコ・ハラムの制圧作戦の過程で、市民に残虐行為を加えてきた疑

いがあるという批判がありました。

国際社会としても、テロ対策で支援できることは支援するとともに、人権が守られるよう、政

府軍の活動についても注視することが必要だと思います。」

政府の対策は?

花澤

「非常に深刻な状況が続いているわけですが、ナイジェリア政府は、この状況をどう終わらせ

ようとしているのか、対策はあるんでしょうか?」

味田村支局長

「ナイジェリア政府は、ボコ・ハラムを生み出した根本的な問題に対処していく必要があると

思います。

石油資源が豊富なナイジェリアでは、経済格差は広がる一方です。

多くの人たちは貧困に陥ったままで、汚職もなかなかなくなりません。

こうした中で、国民が不満を募らせているんです。

ナイジェリア政府は、テロリストの温床にもなっているこうした格差や貧困の解消に取り組ん

でいかなければなりません。

また、ボコ・ハラムのテロや襲撃が相次ぐナイジェリアの北東部では、多くの人たちが家を追

われ、避難生活を余儀なくされています。

国際社会として、こうした避難民の支援も強化していかなければなりませんし、ナイジェリア

政府も取り組んでいかなければならないと思います。」

特集ダイジェスト

     東京新聞より。

女子生徒90人超が行方不明 ナイジェリア、拉致の恐れ

【ナイロビ共同】ロイター通信は21日、ナイジェリア北東部ヨベ州の村で19日夕、学校がイ

スラム過激派ボコ・ハラムに襲撃され、90人以上の女子生徒と連絡が取れなくなったと報じ

た。拉致された恐れがあるという。ブハリ大統領は調査のため国防相らを現地に派遣した。

 目撃者によると、重武装した戦闘員が軍兵士を装って村に侵入し、学校で銃を乱射した。一部

の女子生徒は逃げて無事だったが、90人超の行方が分かっていない。近郊の村の住民は、生

徒たちが車で連れ去られ、泣きながら助けを求める姿を見たという。