南北朝鮮の動勢・・・?

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのみこばあちゃんです。

 冬季五輪を機会に、北朝鮮と韓国の融和が一歩前に進んだ。

これは北朝鮮の経済援助を引き出すための手段であるのかもしれない。

どのような思惑があるにせよ対話なくして平和は求められない。

 核兵器の放棄だけに着目するのであれば、さらなる挑発行為を

エスカレートするだけに過ぎないのではないのか。

平和の一歩は対話からをベースにおいてほしいものである。

同じ民族としての立場も理解したいものである。

また隣国としての危うい立場もあるのではないのか。

 北朝鮮に門戸を開かない姿勢は暴走の道しかないことにはならないのか?

対話もどこかで用意できる余力も必要と思えています。

     よみうりより

南北朝鮮会談 「核」抜きの改善はあり得ない

北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長が、韓国を取り込もうと対話攻勢を強めたのは明白だ。

核問題で進展がないまま、国際包囲網が破れる事態を警戒せねばならない。

平昌五輪開幕に合わせて、北朝鮮高官級代表団が訪韓し、文在寅大統領と会談した。金正恩氏の

妹の与正氏が、正恩氏の親書を手渡し、文氏の早期訪朝を要請した。親書には、南北関係改善

の意思が込められているという。

与正氏は正恩氏の特使として、金永南最高人民会議常任委員長を団長とする代表団に加わった。

金日成主席から3代続く最高指導者の直系親族の訪韓は初めてだ。

文氏は、代表団の訪韓が、朝鮮半島の緊張緩和と平和の定着、南北関係改善に向けた契機になっ

たと強調した。

南北首脳会談についても、「環境を整えて実現させよう」と述べ、前向きの姿勢を示した。

看過できないのは、北朝鮮側に直接、核開発の放棄を求めなかったことだ。「南北関係の発展の

ためにも、北朝鮮と米国が早期に対話することが必要だ」と述べるにとどまった。

北朝鮮の核問題は、韓国の安全保障にも直結する。米朝対話に委ねるのではなく、自らが非核化

を迫らねばならないことを、文氏は認識すべきである。

平昌で開かれた夕食会には各国の首脳らが集まった。

安倍首相は金永南氏に、日本人拉致問題の解決と核・ミサイル開発の放棄を要求した。

文氏は夕食会での米朝接触を仕掛けたが、ペンス米副大統領は拒否した。南北の融和ムードに流

されず、北朝鮮に対する強硬姿勢を貫くという意思の表れだろう。

日米両国と韓国の温度差は明らかだ。北朝鮮は、最も切り崩しやすい韓国に狙いを定めて、3か

国の離間を図る。文氏はまんまとはまっているのではないか。

北朝鮮が「微笑外交」を進める背景には、経済制裁の効果が上がり始めていることがある。圧力

の継続が北朝鮮の行動を変えさせることを忘れてはなるまい。

今後の朝鮮半島情勢を左右するのは、延期中の米韓合同軍事演習の扱いだ。米国は、五輪・パラ

リンピック後の4月に実施すると明言している。中止を執拗(しつよう)に求める北朝鮮が、

韓国をさらに揺さぶってくるのは間違いない。

演習は、北朝鮮の軍事挑発を牽制(けんせい)し、有事即応態勢を維持、強化する狙いがある。

文氏は米韓同盟の堅持に努めるべきだ。

2018年02月11日 06時05分

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