老いとカメラと元気です。

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのミコばあちゃんです。

 驚きの一語です。

自撮りなんですよ。

熊本出身とはいえ国庫ちゃんとはちょいと違います。

これだけ世の中丸ごと楽しめたならどんなに素晴らしいことでしょう。

昭和初期のおばあちゃんのシルバーカーには一眼レフのカメラが収まっています。

高齢よりカメラに興味を持ち、息子にカメラを、教えてもらい

元来の妄想までもカメラのシャッターに取り込みおばあちゃんならではのカメラ目線と工夫が映

像となりこのたび展示会までも要すことになった。

おばあちゃんイワク寝たっきりになってもカメラで取り続けたいとご満悦顔である。

その時々でできる趣味をもって生活できたならどんなに楽しく健康であろうかと思わされました。

ミコばあちゃんも好奇心の塊です。

日々の暮らしにちょいちょい工夫で、日常の暮らしを豊かにそして楽しんでいます。

これは自画自賛に過ぎないことが多くあります。

それでも「結構結構」とご満悦に夕映えを過ごすことができたならもうそれだけで幸せ。

    新聞記事より。

世界で熊本の自撮りおばあちゃんが話題 「寝たきりになっても撮り続けたい」

ゴミ袋を身にまとって可燃ゴミに。あるいは、仏壇の前で白装束の幽霊に…。衝撃的な自撮り写

真で世界中から注目を集める89歳のアマチュア写真家、西本喜美子さんが東京で初の個展「

遊ぼかね」を開いている。「寝たきりになっても撮り続ける」。写真に対する思いを聞いた。

シルバーカーにカメラ

東京・西新宿の個展会場。シルバーカーを押しながら西本さんは現れた。シルバーカーには、に

つかわしくない一眼レフカメラがぶら下がっている。

「写真を始めて人生が2倍楽しくなった。寝たきりになってもカメラを持って、写真を撮り続け

たい」

熊本県で暮らす西本さんは72歳のとき、長男でアートディレクターの西本和民さんが主宰する

写真講座に参加したのをきっかけにカメラを始めた。

画像処理ソフトを用いて加工を施した、ブラックなユーモアあふれる自撮り写真は、インターネ

ットを通じて世界中で話題になり、海外メディアからの取材も殺到。最近では英タブロイド紙

のデーリー・メールやザ・サンでも取り上げられた。今回の個展開催でも中国系や欧州のメデ

ィアのインタビューを受けた。いまや日本を代表する“アクティブシニア”だ。

イデアはその場で

西本さんの自撮りは、三脚を立てて、タイマーやリモコンを駆使する。そのうえで、画像処理ソ

フトで加工を施す。シルバーカーを押す西本さんが走る自動車と併走しているように。あるい

は、魔女にふんして宙に浮かんでいるように。ちなみに宙に浮かんだ写真は、脚立に座ったと

ころを自撮りし、画像処理ソフトで脚立など消した。

着ぐるみや風呂敷など小道具を多用した写真が多いが、あらかじめ構想を練ったり、テーマを決

めたりはしないのだという。あるものを使って、面白く撮る方法はないだろうかと考える。「

(報道陣の1人が置いていた茶色のファーのコートを指して)たとえば、あれを使ってお猿さ

んのまねをしたら面白いかなとか、その場で考える」(西本さん)

撮影に使えないかと、出かけた先でも材料集めに余念がない。

長男の和民さんによれば「(腰が曲がっているので)下をきょろきょろ見ながら、面白いものを

拾ってくる。おすし屋さんで貝殻をもらってきたり。がらくたにしか見えないんだけれど、本

人的には宝物らしい」と話した。

自宅にある西本さんの撮影部屋にはそうした“宝物”が山となっているという。

元気の秘訣(ひけつ)は、写真。そして、週1回は仲間と一緒にバーに行き、たばこをくゆらせ

ながらバーボンを飲むこと。

「写真は正直。面白く楽しく写真を撮り続けたい」と語った。(文化部 松田麻希)

西本喜美子 にしもと・きみこ 1928年、ブラジル生まれ。8歳で帰国。美容院開業、競輪

選手を経て、27歳で結婚して主婦に。72歳で写真を始め、82歳だった2011年に熊本

県立美術館分館にて初めての個展を開催し話題となる。個展「遊ぼかね」は、東京・西新宿の

エプソンイメージングギャラリー エプサイト」で1月18日まで。入場無料。日曜日をの

ぞく午前10時半から午後6時半まで。