見えない私、老いへの自覚。

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのミコばあちゃんです。

今日は今年一番の寒気団のようで、山間地からは雪だよりとなっております。

こんな寒い日は、体も委縮気味なのでご用心です。

 ミコばあちゃんの年齢から言っても、いろんな病気が忍び寄る歳を

通関させられ身の引き締まる思いでもあります。

血圧も上昇気味、血液は若いころから問題を抱えております医者嫌いでもあり

病院のお世話になったことなど一度もありませんが、気づけば

ベッドの上となっていたのではつらすぎますので、予防できることには最大限努力したいと思っ

ています。

 気を付けたいことは、見えないと運動量が極端に制限される対処策

甘いものは死ぬまで食べたいだけ食べようと思っていましたが、これも少しだけ制限してみよう

と思います。

 運動は週3回の歩行はさぼることなく継続できればと思っています。

ピンピンコロリが最大の目標でもあります。

そのための努力は不可欠です。

エンディングは皆様に「ありがとう」で終えたいものです。

     老いるを、自覚するためのメモ知識の引用文です。

高齢期になると、体力や気力などはどうしても若い頃と同じというわけにはいかなくなります。

言い換えると、若いときと同じような無理がきかなくなってきます。でも、この無理がきかな

くなる、ということを認めることが、実は充実した高齢期を過ごすための大前提になるのです

。これから説明するように、高齢期にはいくつかの特徴がありますので、それを前提とした生

き方やライフスタイルを考えていくべきなのです。ここではまず加齢(エイジング)による身

体的・精神的機能について説明します。 

高齢者の身体的特徴

1 高齢者の身体的特徴

高齢者では、体型も変化し、内臓の臓器も縮小傾向にあり、その機能も必然的に低下してくるこ

とになります。心筋の力も加齢によって徐々に低下していくため、それを補うかのように心筋

は肥大していくことになります。全身の血管にも動脈硬化がみられ内腔が狭くなります。それ

により、脳や全身の各臓器への酸素や栄養の供給が少なくなり、機能低下へと進んでしまうの

です。肺活量も減少し、特に息を吐き出す速度が著しく低下します。消化器系の変化としても

、歯の欠損や胃腸管の蠕動(ぜんどう)低下などによって、食物摂取量の低下や消化不良の原

因になっています。 骨では常に破骨細胞による骨の吸収と、骨芽細胞による骨の形成が行わ

れ恒常性が保たれていますが、この恒常性がなんらかの原因で障害され、骨量が減少した状態

が「骨粗しょう症」と呼ばれるているもので、最近は特に注目されています。また高齢者では

感覚器系の機能低下、すなわち老眼や白内障や難聴などが、高齢期の生活自体を変えてしまう

こともあります。 さらに、高齢者ではT細胞というリンパ球に由来する細胞性免疫が低下し

、がん細胞を破壊する機能が低下するため、悪性腫傷の発生が多くなり、またウイルス感染細

胞を排除する機能が低下するため感染症の発生が多くなったりします。高齢者の死因として、

悪性疾患や肺炎などの感染症が多くなっている理由になっています。

2 高齢者の精神的特徴

年をとって、体力が低下したことや持続力や忍耐力も以前よりも低下したことを感じると、それ

に伴い、さまざまな思いや情緒がわき上がってくるものです。もう大きな仕事はできないだろ

うとか、弱気になり悲観的になっていくこともあります。体力の低下だけでなく、視力や聴力

などの感覚器機能の低下も、社会生活に対して消極的になっていく一因になるのです。その結

果、ますます世間の新しい変化や情報からも遅れがちになり、孤立していくことになりかねま

せん。

  そして、これらが極端になると「うつ病」になってしまうことがあり

ます。 うつ病とは精神機能や身体機能が全般的に低下する精神疾患です。

  一般的には、 

a. 抑うつ気分(憂うつ、淋しい、悲しい、など)

b. 精神運動性抑制(頭がスッキリしない、考えがまとまらない、何をするのもおっくう、何

もする気になれない、など)

c. 身体症状(疲れやすい、肩こり、頭が重い、不眠、食欲不振、便秘、など)

などの症状が認められた場合「うつ病」と判断できますが、高齢者であり、しかももともと心

身の不調がある高齢者の場合には、特に診断が困難になります。うつ病とは、心身の活動性が

全般的に低下するこころの病気ですが、そのような時には重篤(じゅうとく)なからだの病気

が合併しやすくなっているのです。そのような身体合併症を予防する意味でも、うつ病は是非

とも予防したり、早期発見して治療する必要があるのです。また、高齢者では知的機能の低下

すなわち、記憶力の減退、学習能力の減退、創造力や直感力の減退や、思考の柔軟性の減退な

どが指摘されています。20歳くらいをピークにしてどうしても知的機能は低下していってし

まうのですが、これも予防的に絶えず知的な刺激を加えるか、早めに治療を開始するとある程

度は進行を止められるものです。一方、高齢者の人格や性格というと、頑固でひがみっぽく、

わがままになったり、短気になる、といった特徴があげられることが多いのですが、最近では

これらは高齢者の一般的な傾向ではないという意見のほうが多いようです。老人の性格変化を

痴呆群と非痴呆群に分けて、検討すると、性格変化は痴呆群に多く見られ、特にわがまま・頑

固・猜(さい)疑的・短気などの、従来では一般的な高齢者の性格特徴と言われていた傾向は

すべて痴呆群に多く見られたといいます。つまり、これらの人格変化は高齢者の一般的な特徴

ではなく、合併する痴呆という疾患に特異的に見られるものになるのです。実際、高齢になる

ほど性格的には円満になり、おだやかになり、優しくなるといった変化がみられることも稀で

はないことは日常的に経験されることです。高齢者ではやはり痴呆を防止するという姿勢がと

ても大切なのです。 

高齢者の心身の健康管理

規則正しい生活をする

まず大切なことは規則正しい生活をすることです。このことは、高齢者にとってだけでなく、

どんな人にも大切なことです。そして、少しでも疲れたり働きすぎだと感じたら十分な休養や

睡眠をとることです。高齢者は、生理的に睡眠が浅くなってしまい不眠がちになってしまうも

のですが、どうしても「寝つきが悪い」「よく夢を見て眠りが浅い」「早く目が覚めてしまう

」などと長い間、感じてらっしゃる方は、精神科や心療内科などの専門医に相談することをお

勧めします。 

食生活に気を配る

次に必要なことは食事への配慮です。食生活は毎日のことですから、食生活に気を配るという

ことは、後で説明するように、いくつかの大きな病気の発症を予防したり、病気の治療にも役

立つのです。高齢者ではいくつかの重大な意味のある病気や状況がありますが、それは、動脈

硬化・糖尿病・高血圧・高脂血症骨粗鬆症などです。これらは、それが出発点になって、さ

らに重大で致命的な病気に発展していく可能性があるからなのです。このような基礎疾患や状

況は、毎日、食生活に気を配ることで十分に予防できたり治療できたりするのです。 

軽い運動の習慣を取り入れる

軽い運動の習慣を取り入れることも、からだの病気を予防したり治療することにはとても大切

なことです。上にあげた高齢者の基礎疾患の治療や予防には、このことは必ず指摘されること

です。しかも、軽い運動は病気の予防や治療に必要なだけでなく、高齢者の生活そのものを充

実させるものです。いつまでも、自分のからだが健康であることを感じることができる大切な

時間になることでしょう。ここで言う「軽い運動」とはせいぜい30分程度を歩くこと(ウォー

キング)か、プールなどで水の中を歩くことです。もちろん、転倒事故を防ぐために急いではい

けません。ちょっと呼吸が早くなる程度が目安です。 

からだの不調に早く気づく

高齢者にはいろいろな病気が起こってきます。ここで大切なことは、高齢者の病気は典型的な

症状で始まるわけではないことです。たとえば、肺炎でも熱が出ることが少ないので、発見が

遅れてしまうのです。また、心筋梗塞も胸痛ではなく、単に、気分が悪いとか、疲れやすい、

という症状で始まることが多いのです。このような理由から、高齢者では、いつもと違う状態

になったり、気分が悪い、横になりたい、という自覚症状があったら、何らかのからだの病気

があることを考えていただきたいと思います。 

こころの不調に早く気づく

高齢者ではからだの病気だけでなく、こころの病気にも早く気づく必要があります。特に、う

つ病と痴呆について注意していただきたいと思います。うつ病は特別な病気ではなく、特に高

齢者ではしばしばみられるこころの病気ですが、治る病気でもあるのです。ですから、早期発

見して早めに治療すべき病気なのです。初期症状にはいろいろなものがありますが、不眠症

特に朝早く目が醒めてしまう)や疲れやすさ・食欲不振・頭痛・肩こり・腰痛など、高齢者で

はしばしば自覚するような身体症状のこともあるので、内科などの検査では何ともないと言わ

れた場合には、うつ病の存在を疑わなければなりません。このように身体症状という仮面を被

ってしまってしまい、本来のうつ病が隠れてしまうものを「仮面うつ病」と呼んでいますが、[

表?1]のような身体症状の際には注意が必要です。 

もうひとつの痴呆も、その発症を予防したり、なるべく早く見つけて対処すべき疾患です。高

齢者で知的機能が低下するのはある程度は生理的なこととして仕方のないことですが、知的機

能のなかの種類によって変化の仕方が異なるという点は重要です。知能テストから言語性テス

ト(単語・算数・理解・類似など)と動作性テスト(積木・絵画配列・組み合わせなど)を分

離して検討してみると、加齢によって動作性テストに反映される機能は低下していく一方で、

言語性テストに反映される機能はむしろ向上していることがわかっています。つまり高齢者に

とっては、言語性テストに反映される機能が知能の主役なっていると言えるのです。この機能

は、日常的な経験や学習によって獲得され維持されるものですが、この機能を維持するために

は高齢者にとっても日常的に新たな知識を獲得していこうという努力が必要になってくるので

す。繰り返しますが、痴呆の予防には、やはり絶えず脳を刺激していることが必要で、新聞や

本を読む習慣はできる限り続け、視力の問題でそれが不可能ならばラジオのニュース番組を聞

いたりすることが効果的でしょう。それに、手足を使ったり、何かの作業をすることも脳を刺

激することになります。 

高齢期という円熟した時期を充実したものにするためには、まず心身の健康が前提になります

。そして、そのうえに趣味や生きがいとか、それぞれが置かれた環境や立場を考えながら最も

充実した人生、クオーリティ・オブ・ライフ(QOL)を考えていかなければなりません。こ

ころやからだの健康は、日常的に注意したり、ちょっとした努力によりかなり向上するもので

あると言えます。どうか、いつまでも社会の現役として、後輩たちにいろいろなことを教えて

いただき、充実した人生を送っていただきたいと思います。 

     ではごきげんよろしゅうに・・・。