白杖歩行一年生、駅までの探索とお買い物。
ご機嫌いかがでしょうか。
視界ゼロのミコばあちゃんです。
昨夜の天気予報の予告は、大変寒く白いものまでちらほらとか
今日も最寄りの駅までの探索と、お買い物が目的ではありますが
箱入りおばあちゃん、風邪などひかないかとためらいがちの出発です。
田園を吹き渡る風は容赦なく、帽子までもっていかれそうな
実がチジミ上がるほどの寒さに気合もいりました。
田園地帯の目標物など何にもありません。
唯一目標があるとするならば、横断道路の本数を丹念に記憶するしかないのです。
産業道路はとても危険をはらんでいます。
見通しもよいところから、車のスピードは相当出ているように思っています。
信号機もありませんし、車量の把握しながら
横断するにせよ勇気が求められます。
白杖の認識がどれほど有効化は皆無です。
それに直進などできなければ、用水路に飛び込むことになります。
同公社のお方も、この交通量を、単独歩行の許可は出せないとのことでした。
まあー、一か月ほど練習してみてどうにもならなければ
タクシーの利用も視野に入れたいものである。
大体6000歩くらいな距離であった。
同公社とともに、最寄りのスーパーによる。
年末ということもあり、平日よりはお客も幾分多めであった。
利用者の身勝手な感想を言えば
店内の全体像の説明、店内の入り口から、どのような方向で、陳列棚が並んでいるのかも知りた
いものだし
目的物のところにまっすぐ行くのではなく進行方向の模様まできちんと
ご説明いただけないものかといつも残念な感想を持ってしまう。
目的物を買う前にも選択肢の説明までもいただけないものだろうかと思う。
そうは言ってもだだをこねるわけにもいかないので
10品ほど買い込んで帰宅途上につく。
駅までの探索歩行とお買い物に同行支援者の依頼の豆知識の引用文です。
B 路面の変化の予告と停止
路面の変化する場所ではその手前から歩行速度をおとし、段差のところではそのふちで一度停止
します。視覚障害者が介添え歩行に不慣れな場合や知らない場所ではこれらの変化を予告しま
す。階段をいったん停止後、介添え者が先行して昇り降りし最終段でもいったん停止します。
街角を曲線的にまがると慣れない視覚障害者はまがったことに気づかない場合があります。は
じめはことばで説明し、一度停止して方向転換します。慣れてきたら説明や停止を除いて徐々
に曲線的に方向転換してもよいでしょう。溝の幅やどんな階段かを予告してもらうだけで歩き
やすいものです。
C 道路の構造の説明
介添え歩行に慣れない視覚障害者に道路の構造を説明することがあります。L字路・T字路・十
字路・スクランブル交差点などの道路の交差を教えます。そのほか歩道車道の区分、道路上の
建築物の大きさ・位置などを、ときには手で触れさせたりして、その特徴を理解させます。視
覚障害者の理解力に応じてその機能を説明します。例えば電柱・道路標識・ガードレール・電
話ボックス・停車中の自動車・ポスト・ブロック・コンクリート・金網・トタン・生け垣など
です。
D 歩行のてがかりを教える
介添え歩行中視覚障害者は今後その場所を単独歩行する場合に便利なようにてがかりを教えてお
きます。音や匂いや触った感じでそれがなにを意味し、どういう状態をあらわすものかを知る
ことは歩行のてがかりになります。盲導鈴・いつもBGMが流れている店・レジの音・風鈴・
パン屋、魚屋、果物屋、花屋など匂いのする店、足ごたえではマンホールの蓋・砂利道・アス
ファルト・道路の傾斜および点字ブロックなどです。音源より手前で音によってはかなり手前
から発見でき方向もわかります。匂いもすこし離れた場所から発見できますが、匂いの方は方
向がわかりにくいのです。ただしいつでも音や匂いがしているとはかぎりません。路面の変化
にしても遠くからみつけることは不可能で、その地点にきてはじめて発見できます。これは工
事などで地形がかわらないかぎり、いつでも発見できます。介添え者は視覚障害者がその場所
を単独歩行するときに障害物となるものを見おとすことがありますから視覚障害者が必ずそこ
を一人で歩くと思われるときは丁寧に周囲の状況を説明します。
E 歩行指導のため介添えする場合
視覚障害者に地形を教えるために、介添え者は家の玄関から3、400メートルの距離に具体的
目標(駅・バス停・郵便局など)を設け3ないし5の道路角をまがるようにコースをさだめま
す。歩行後歩いたコースを復唱させほぼ復唱できるようになったところで介添え者は危険回避
道路角で停止することだけの役割をし、ほかのことは視覚障害者が判断し、どうすべきかを介
添え者に命令させます。例えば道路角で左折するか直進するか、接近してくる車を右によける
か、左によけるか、また交差点などの信号の判断は視覚障害者がおこない介添え者が指示する
道路角以外の地点でも、通過地点をチェックさせるために要所要所でてがかりを確認させます
。視覚障害者が判断を誤った場合はじめは直ちに訂正してもよいですが徐々にまちがいに気づ
かせるようにします。例えば道路角を右折しなければならないところを左折の指示をしたら実
際に左折して急な上り坂になることを気づかせるなどです。このように視覚障害者の判断力に
あわせて徐々に距離を長くし、道路角をまがる回数を多くしていきます。
F その他
介添え者は視覚障害者の側の安全確保には最前の注意を払う義務があります。特に視覚障害者の
方が身長が高い場合の頭上の危険物は見おとしやすいので気をつけます。介添え歩行の速さは
低学年では障害児の歩調にあわせますが徐々に速くしていき、最終的には一般の成人の普通の
歩く速さにもついていけるようにします。そのとき視覚障害者を無理にひっぱってはいけませ
ん。
G 視覚障害者側の心得
手引きされる視覚障害者は介添え者にもたれかかるような歩き方をしてはいけません。歩く速さ
もなるべく介添え者の歩調にあわせるようにするとよいでしょう。また状況変化があれば介添
え者に全く頼るのではなく迅速に判断して変化に備え介添え者の負担をかるくします。特にこ
とばづかいやふるまいに礼を失することがあってはなりません。介添え歩行は晴眼者と視覚障
害者の人格のふれあう機会でもありコミュニケーションの場でもあります。
あとがき
視覚障害者は雨・風・雪など環境のわるいところを歩かねばならないこともあります。そのよう
なときは歩行のてがかりを失ってしまうことが多いのです。こんなときメンタルマップによっ
て頭脳的に歩くことが必要です。長時間単独歩行をする前日にはよく睡眠をとっておきましょ
う。現在、超音波を応用した歩行補助具も製作されています。あなたの勇
本日ミコばあちゃんのスタートメニュー。
実だくさんの煮込みうどん、ぜんざい
なます。ヨーグルト、バナナ。
ではごきげんよろしゅうに・・・。気と努力によって上手な歩き方をマスターしましょ
う。