視界ゼロのミコばあちゃん、初めての福祉機器展に参加。

     ご機嫌いかがでしょうか。

 視界ゼロのミコばあちゃんです。

今日は初めての社会福祉機器展に行ってきました。

バス停までの1,500メートルの距離

「行ってきまーす。」と自分に気合かけ

10分のゆとりをもってこの晴天、無風状態の中

前回の戸惑いの学習効果もあり

ゆとりをもってバス停に到着。

お久しぶりのお方とお目にかかり

とはいっても、お声だけでのごあいさつ。

そのお方は、私のことが全く分からなかったようである。

きっと見えなくなったことで、言葉に言い尽くせない感想を持たれたのであろう。

それにしてもお声だけでもおかけいただき、最敬礼であった。

福山駅までは順調にいき、山口より来られるメールメートにも

福山のお土産納得はできないけれど

買い込んで、会場入りする。

 待ち合わせ場所が、喫茶ルームであったので

そこに行くとまず驚かされた。

やはり普段は何となく孤立していても、同病者とお会いすることで

まるで幼馴染でも会うかのように声高らかに談笑され

室内は、各テーブルごとのお話で盛り上がっておられ

大きな声を出さない限り、会話もできないくらい

ワンワンと反響しているかのようでみなこの日を楽しみにされていたのであろう。

  ミコばあちゃんも、例外とは言えず、mailingメートとの出会いにも

期待値はそれなりにもあった。

まず、オカリナ演奏で、各地に行っておられるお方との初めての面談

まずそのお方のオカリナを見せていただく

そして、「花は咲く」を おお聞かせいただく。

そのお方のオカリナは、とても深みのある音色に

ただただうっとりさせられた。

お値段を聞くとなんと3万円とか.びっくりぽんぽんであった!!

まるで自分のオカリナがおもちゃのように安っぽく感じてもしまう。

わたしも1万円は出してもいる。

そのお方は、50歳で、急に視力を失い

それからは、声まで出なくなり、悶々としている中、近所のお方より

オカリナの存在を教えていただき夢中で習ったとのこと。

おかりなはお風呂にまでも、持ち込んでおられたとか・・・!

小さいころから 歌は好きでいろんな楽器にもトライしていたとのこと。

おばあちゃんといえば、音楽とは無縁の人生。音痴NUMBERワン

 でも、視力がゼロの中で楽しみを見つけるとしたら音の出るものしかない。

これを独学で学ぶのはあまりにも無謀であった。

狭窄本をぼらんてぁのお方に音階を丁寧に音訳していただき,

音階をひとつづつ丁寧に飛来

何度も何度も繰り返すしかなかった。音痴オカリナ、南極かはふける程度にはなったが

一週間もやめていると、音階さえ思い出せず

また初めからの再スタートを 余儀なくさせられた。

オカリナの事は、また別の機会でお話しできればと思う。

あまり交流など得意ではなかったおばあちゃん。

でもお仲間の皆さんとの出会いこそは

わが身の心に空気の入れ替えができたようで

とても穏やかな気分になれた。

 あっという間の時間、すぐ過ぎ去ってしまう。

もうどこに行くこともできず、ぜひとも行きたかったブース

ッたっちボイスのところだけにはようやく行くことができた。

知りたい目的物にシールを張り、太いペンサイズのようなものを

シールに押しつけけ、音声で吹き込むものである。

これは2万円ではあったが、市役所に届けることで入手可能であるとのこと。

おばあちゃんなんだって買い込んでしまう傾向があるので、ここは一呼吸置きたいところである。

 福山からバスに乗り込みかえると

ほっとしたこともあり、帰宅中間地点であっさり用水路にはまり込んでしまう。

この原因は明らかに、きのゆるみしかかんがえられない。

 視覚障碍者との出会いは、何も言葉がなくても許しあえ、気持ちの解放感は言葉にならない気

持ちの安定要因でもあった。

 本日ミコばあちゃんのスタートメニュー。

ご飯、大根油毛の味噌汁。

卵焼き、青菜の煮びたし

ヨーグルト、バナナ、スムージー

ご機嫌よろしゅうに。